リスト・ハンガリー文化センター「ヘレンド工房の魅力を紐解く」会場
約200年の歴史を持つハンガリーの名窯、HEREND(ヘレンド)の魅力を紹介する展覧会が、東京で開催される。
ヘレンドは1826年に開窯。1851年にロンドンで開催された万国博覧会に出品し、時のヴィクトリア女王がウィンザー城用にディナーセットを注文。後年、そのシリーズ名が「ヴィクトリア」と名付けられて名声を博したのをはじめ、「ウィーンの薔薇」「インドの華」など、次々にヒット作を生産。現在でもハンディクラフトの精神を守りながら、芸術性豊かな製品を世に送り出し、各国の貴族やセレブに愛され続けている。
展覧会では約4,000種類ともいわれるへレンドの絵柄の中から、特に人気のあるヒストリカルなシリーズを大きなテーブル上で紹介。ヘレンドの陶磁器製作の舞台裏として、製造工程も展示する。
さらにヘレンドと日本の繋がりとして、大相撲の幕内優勝力士に贈られるヘレンド製の巨大ティーカップ「ハンガリー友好杯」や、十二支をモチーフにした干支シリーズ、ひな祭りをモチーフにした作品なども紹介される。
展覧会「ヘレンド工房の魅力を紐解く」は、リスト・ハンガリー文化センター(東京・麻布十番)で、2022年4月7日(木)~5月26日(木)に開催。入場無料。
なお、会場のリスト・ハンガリー文化センターは、日本・ハンガリー外交関係開設150周年の終わりである2019年12月に開館。一般を対象にハンガリーに関する展覧会、講演会、室内楽コンサートなどを開催している。
リスト・ハンガリー文化センター「ヘレンド工房の魅力を紐解く」会場より 「ゲデレ」
リスト・ハンガリー文化センター「ヘレンド工房の魅力を紐解く」会場より 「ヴィクトリア・ブーケ」