豊田市美術館で「モンドリアン展 純粋な絵画をもとめて」が始まりました。
オランダのデン・ハーグ美術館所蔵のモンドリアン作品を中心に、関連のあるデ・ステイルの作品も含め約60点で構成されています。
会場入口では、水平垂直で構成されたコンポジションのシリーズに似た絵柄の看板が出迎えてくれます。看板の左隅に豊田市美術館のロゴマークがありますが、こちらも水平垂直で構成されていて、まるでモンドリアンのデザインみたいです。
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会場入口
展覧会の見どころ
展示は、初期の風景画から始まり、とても穏やかな印象の作品が続きます。
モンドリアンの抽象作品の印象からすると、意外な始まりでした。
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会場風景
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会場風景
会場の中ごろから、作品の雰囲気が変わります。でも、変化は少しずつで、いろいろと試行錯誤している様子が見て取れます。この時期、まだ水平垂直のイメージは見えてきません。
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会場風景
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会場風景
会場の最後で、ようやく、見知ったモンドリアンのイメージが出てきます。
ここまでくると、初期の風景画から作風が大きく変化したことに驚かされます。
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会場風景
下の写真の左側の≪自画像≫の背景には、コンポジションに見られる四角形がグレーで描かれています。作家のトレードマークを背景に、とても自信ありげな表情に見えます。
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会場風景
本展展示室内は、一部撮影不可です。特別に許可を得て、撮影しています。
別の展示室では、同時開催の「寺内曜子 パンゲア」展が開催されています。
パンゲアといえば、古生代の超大陸の呼び名で、とても大きな作品をイメージして、展示室に入りました。
これ以上は、控えますが、ぜひ実物を見て、作家の思考の背景を考えていただきたいと思います。
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寺内曜子≪パンゲア Red Square Line≫
[ 取材・撮影・文:ひろ.すぎやま / 2021年7月9日 ]
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