春、新たな感性が芽吹く季節、注目を集める展覧会が続々と始まります。新進気鋭のアーティストから巨匠まで、多彩な表現が交差するこの機会をお見逃しなく。全国版はこちらです。
大河ドラマでも話題!江戸時代のメディア王、蔦重の世界
大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」でも話題となっている主人公・蔦屋重三郎(蔦重)。江戸時代に浮世絵師を世に送り出し、出版業界に革新をもたらした蔦重は、狂歌や戯作者とも交流し、多彩な文化を繋げました。東京国立博物館で開催特別展「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」では、蔦重が創出した芸術性を体験することができます。
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東京国立博物館 特別展「蔦屋重三郎 コンテンツビジネスの風雲児」
どこみる?!サンディエゴ美術館 vs 国立西洋美術館
国立西洋美術館では、サンディエゴ美術館と国立西洋美術館の所蔵品約90点を展示。ルネサンスから印象派までの西洋美術の作品をペアやグループで比較し、絵画のストーリーを深掘りします。2館の競演を通じて、絵画の楽しみを味わえ「西洋絵画、どこから見るか?―ルネサンスから印象派まで」は、3月11日から。
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国立西洋美術館「西洋絵画、どこから見るか?―ルネサンスから印象派まで」
世界に3点!曜変天目が秘める謎にせまる
南宋時代に中国で作られ、世界に3点のみ現存する東洋陶磁の至宝、曜変天目。多くの人々を魅了し続けている、漆黒の釉薬に浮かぶ虹色の光彩による謎めいた美しさ。その神秘的な輝きの秘密にせまる「黒の奇跡・曜変天目の秘密」は、静嘉堂@丸の内(静嘉堂文庫美術館)にて開催。
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静嘉堂@丸の内「黒の奇跡・曜変天目の秘密」
西洋で愛された伊万里、時を超えた里帰りの物語 [PR]
ヨーロッパで珍重された伊万里焼。現在でも各所に残っていますが、再び日本に「里帰り」したものもあります。戸栗美術館「西洋帰りのIMARI展―柿右衛門・金襴手・染付―」では、柿右衛門様式や古伊万里金襴手様式などヨーロッパ好みの華やかな約80点で、伊万里焼貿易の歴史をひも解きます。
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戸栗美術館「西洋帰りのIMARI展―柿右衛門・金襴手・染付―」
ミロの芸術の真髄を体感
ピカソと並びスペインの画家として知られる20世紀の巨匠、ジュアン・ミロ(1893~1983)。東京都美術館では、〈星座〉シリーズをはじめミロの初期から晩年までの絵画、陶芸、彫刻を通して、芸術の全貌を紹介大回顧展ミロ展が開催されます。
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東京都美術館「ミロ展」
ラーメン丼から味わうアート
3月7日から21_21 DESIGN SIGHTで開催されるのは企画展「ラーメンどんぶり展」です。美濃焼を中心にラーメン丼のデザインや歴史を紹介。会場には、40点のオリジナルラーメン丼や新作を展示、ラーメン文化や美濃焼の背景、器の役割を探る「ラーメンと器の解剖」コーナーも設けます。
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21_21 DESIGN SIGHT 企画展「ラーメンどんぶり展」
世界が注目、ヒルマ・アフ・クリント
いま世界が注目するアーティスト、ヒルマ・アフ・クリント。 カンディンスキーやモンドリアンより早く抽象絵画を描いた画家で、死後70年を経て再発見がされています。アジア初の大回顧展となった、東京国立近代美術館 「ヒルマ・アフ・クリント展」では、日本初公開の約140点を展示し、画業の全貌を紹介します。
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東京国立近代美術館「ヒルマ・アフ・クリント展」
藤田嗣治の創作源に迫る
SOMPO美術館では、レオナール・フジタ(藤田嗣治)の創作源に迫る展覧会が、フジタ研究の第一人者シルヴィー・ビュイッソン氏監修のもと開催されます。フランスの個人所蔵の紙作品を中心に、自画像や女性、宗教画など7つのテーマで構成。フジタと深い関わりがあった日本人画家の作品も展示し、彼の同時代の役割を再評価する「生誕140周年 藤田嗣治 7つの情熱」は4月12日から。
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SOMPO美術館「生誕140周年 藤田嗣治 7つの情熱」
洗練されたフォルムを味わうヴィルカラの世界
東京ステーションギャラリーでは、フィンランドのデザイン界の巨星、タピオ・ヴィルカラ(1915-1985)の日本初となる回顧展が開催されます。ガラス、磁器、家具、照明など多岐にわたるデザインを手掛けたヴィルカラ。「タピオ・ヴィルカラ 世界の果て」では、約300点のプロダクトやオブジェ、写真、ドローイングを通じて、繊細でダイナミックな魅力を紹介します。
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東京ステーションギャラリー「タピオ・ヴィルカラ 世界の果て」
アニメの壮大な世界を美術館で
日本科学未来館では、アニメ「チ。―地球の運動について―」の世界を飛び出して、地動説の歴史的研究から現代の観測技術まで、数々の知恵を紹介。来場者は「地動説研究ノート」を使いクイズに挑戦し、アニメの名場面再現や迫力ある映像、フォトスポットで宇宙を楽しみながら学べます。「チ。 ー地球の運動についてー 地球(いわ)が動く」は、3月14日から。