A. 鳥取県立美術館はブランドワードとして「OPENNESS!」、つまり地域と来場者に向かって開かれていることをミッションの根幹としています。広いフリーゾーンを備えた明るく開放的な建築、ジャンルごとに設えられた広いコレクションギャラリー、そして美術を主体的にとらえていただくためのアート・ラーニング・ラボをはじめとするさまざまなプログラムを準備して、多様な価値観を受け入れるとともに新しい価値を生み出す美術館でありたいと願っています。
Q. 鳥取県ならではの特徴や、他の美術館と異なる点はありますか?
A. 鳥取県ならでは、という質問に答えて、特に県外から訪れる方へのメッセージをお伝えします。東京圏、関西圏のいずれからも倉吉市は決して訪れやすい場所ではありません。しかし逆にそのような土地を訪れるのであれば、ゆっくり滞在して美味しい食材を生かした料理、県内各地の温泉、あるいは砂丘や大山といった雄大な自然も楽しんでいただきたいと思います。美術館がなければ訪ねることのなかった土地への旅行はきっと一生の思い出として残ることと思います。
Q. 訪問を楽しみにしている方々にメッセージをお願いします。
A. 県立レベルではほぼ最後発の美術館が開館いたします。新しい美術館では最後発であるがゆえに可能な新しい発想や斬新な理念に基づいた活動を準備しています。これまで十分に知られることのなかった鳥取という地域ゆかりの美術を全国に発信し、先進的な展示や普及活動を通して新しい美術館の姿を県内外、国内外に示すことをめざします。地方の美術館の魅力は所在する風土との関係を抜きにして考えることはできません。どうかこの機会に美術館を訪れ、自然に恵まれ、風光明媚な地域の魅力を再確認していただきますように。