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    伝説の書家、王羲之に迫る展覧会 ─ 東京・台東区の2館で連携展
    (掲載日時:2023年2月13日)

    「王羲之と蘭亭序」会場(東京国立博物館)
    「王羲之と蘭亭序」会場(東京国立博物館)

    中国・東晋時代に活躍した書家、王羲之(おうぎし:303~361)と、その代表作である「蘭亭序」に焦点を当てた展覧会が、東京で始まる。

    王羲之は最晩年に伝統の束縛から離れ、普遍的な美しさを備えた先進的な書法を獲得。後に書聖とまで崇められた、伝説的な書家。

    王羲之は永和9年(353)月3日、会稽山陰(浙江省紹興市)の蘭亭に名士を招いて流觴曲水の雅宴を催し、宴で詠まれた詩集の序文を揮毫。この「蘭亭序」は、詩酒に興じた序文の草稿だが、王羲之自身も認める最高傑作として知られている。

    蘭亭序は王羲之の書をこよなく愛した唐太宗が、苦心の末に入手。崩御に際して副葬されたため、その真跡は現存しないが、太宗が作らせた模本や拓本により、王羲之の書法は後世に受け継がれている。

    展覧会では、2つの会場をあわせて全214件(会期中に展示替えあり)を展示。王羲之書法や蘭亭文化のひろがりなど、後の文人たちが憧れた世界を展観する。

    展覧会は2003年から始まった、東京国立博物館・台東区立書道博物館の連携企画。ちょうど今回で20周年となる。

    「王羲之と蘭亭序」は、2023年4月23日(日)まで、東京国立博物館 東洋館8室と台東区立書道博物館にて開催。観覧料は東京国立博物館が一般 1,000円など、書道博物館が一般 500円。

    なお、展覧会の公式図録(128ページ、1,200円)は、展覧会が開幕した初日(1月31日)から異例の売れ行きで、開幕10日目で増刷が決定している。


    「王羲之と蘭亭序」会場(台東区立書道博物館)
    「王羲之と蘭亭序」会場(台東区立書道博物館)

    「王羲之と蘭亭序」会場(台東区立書道博物館)
    「王羲之と蘭亭序」会場(台東区立書道博物館)

    「王羲之と蘭亭序」会場(東京国立博物館)
    「王羲之と蘭亭序」会場(東京国立博物館)


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