遠山記念館「源頼朝の時代　平治物語と源平合戦」会場

平安時代末期の源氏と平氏の争いをテーマに、数々の美術品を紹介する展覧会が、埼玉県の遠山記念館で始まる。

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の十三人」の放映に合せた企画で、展覧会の目玉といえるのが、同館の新規収蔵品である狩野養長「平治物語絵巻（摸本）」。

鎌倉時代の絵巻物である「平治物語絵巻」のうち、現在は所在不明の「待賢門合戦巻」と、バラバラにカットされた「六波羅合戦巻」の優れた摸本で、本展で初公開となる。

今回は同時に個人蔵である「六波羅合戦巻」の断簡も展示。摸本と表現を見比べて楽しむことができる。

さらに同館が所蔵する土佐派の扇面絵で、極めて高度な細密描写が施されている「源平武者絵」全36面を、はじめて一度に公開。

源頼朝の数少ない自筆書状の1通と考えられる作品で、重要文化財の「消息」も展示される。

「源頼朝の時代　平治物語と源平合戦」は遠山記念館で2022年4月2日（土）〜5月29日（日）に開催。入館料は一般 800円など。

遠山記念館「源頼朝の時代　平治物語と源平合戦」会場

遠山記念館「源頼朝の時代　平治物語と源平合戦」会場