江戸時代後期に活躍した洋風画家、亜欧堂田善(あおうどうでんぜん・1748-1822)の首都圏では16年ぶりとなる回顧展。
現在の福島県須賀川市に生まれた田善は、47歳で白河藩主松平定信に見出され銅版画技術を習得することとなった遅咲きの画人ながら、手掛けた作品は江戸の名所、異国の風物、最先端の医学書の挿絵や世界地図に至るまで実に多彩です。
本展では、目を見張る精緻さと個性的な風俗描写が光る銅版画を網羅的に紹介するとともに、《浅間山図屏風》(重要文化財)など洋風画の代表作、素描や原版、田善が目にしたであろう西洋版画や師弟の作品を一堂に展示し、画業の全貌を改めて検証します。
(千葉市美術館 公式ウェブサイトより)