寒くなってきた冬だからこそ、様々なジャンルの美術に浸かってあたたまりませんか。この冬におすすめしたい首都圏で開催される展覧会を紹介します(冬のおすすめ展覧会 全国版は、こちらです)。
美術ファンの中で大きな話題になりそうなのが「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」。《窓辺で手紙を読む女》の塗りつぶされていた壁面からキューピッドの絵が見つかり、修復されました。所蔵館に次いで、世界初公開となります。(1/6 編集部注:新型コロナ感染拡大の影響で開幕延期)
東京国立博物館では「特別展 ポンペイ」を開催。壁画や彫像、工芸品の傑作から、食器、調理具といった日用品にいたる発掘品を展示。“ポンペイ展の決定版”とも言える貴重な機会となるでしょう。
「ミロ展 日本を夢みて」は、日本では20年ぶりとなる大規模なミロ展。日本への憧れを象徴する初期作品や、日本で初めて紹介されたミロ作品などを紹介し、あまり知られていないミロと日本の深いつながりを紐解きます。
国立科学博物館の特別展「宝石 地球がうみだすキセキ」も大注目。さまざまな宝石と、それらを使った豪華絢爛なジュエリーが大集合。ヴァン クリーフ&アーペル、ギメルなどの作品は、女子の目をくぎづけにしそうです。
優れた日本美術コレクションで知られるボストン美術館からは、ヒーローをテーマに武者絵と刀剣が里帰り。なかでも同館の刀剣が日本でまとまって紹介されるのは約半世紀ぶりです。「THE HEROES 刀剣×浮世絵 ― 武者たちの物語」でご覧いただけます。
書籍、映画と世界的人気を誇るファンタジー文学の魅力に浸ることができるのは「ハリー・ポッターと魔法の歴史展」。ハリーが学んだホグワーツ魔法学校の力リキュラムに沿って、世界各国の魔法や占いに関する古い伝承の歴史を紹介。作者J.K.口ーリングの直筆原稿やスケッチも見逃せません。
まるで生きている金魚を見ているような体験ができるのは「深堀隆介展「金魚鉢、地球鉢。」。透明樹脂にアクリル絵具で金魚を描くという、独自の斬新な手法で注目を集める現代美術家です。
テクノロジーが人類の文化やライフスタイルをいかに変えるのか。 “Future Compass”(未来の羅針盤)というツールで、デザイナーやアーティスト、思想家、エンジニアが未来への視座を可視化するのは、21_21 DESIGN SIGHTでの「2121年 Futures In-Sight」。
シュルレアリスムに焦点を当てるのは「奇想のモード」。“奇想”をテーマに自由な発想と創造力によって、時代を先駆けて革新的なモードを生み出そうとするクリエイターとシュルレアリストたちを紹介します。
千葉県立美術館では、写実絵画の次代を担う画家をピックアップした「山本大貴-Dignity of Realism-」展が開催。映画を撮るように脚本、モデル、衣装、小道具、照明を綿密に計算して演出した作品です。美術館では初の個展となります。