来場者の動きに反応するインタラクティブ性あふれる作品を紹介する「魔法の美術館 光と遊ぶ超体感型ミュージアム」。これまで国内外あわせて100カ所以上で開催され、多くの人々を魅了してきた話題の展覧会が、そごう美術館にやってきました。
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そごう美術館「魔法の美術館 光と遊ぶ超体感型ミュージアム」会場入口
会場ごとにバージョンアップを続けている「魔法の美術館」。今回は16の作品を楽しめますが、ここではうち5つをご紹介しましょう。
一見すると、ただの通路のように見える「七色小道」。人が歩くと、その人の周りからいろいろな色や光が溢れ、他の人が出す色と混ざり合います。
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《七色小道》 坪倉輝明 ©teruaki TSUBOKURA
「Immewsive Shadow: Bubbles」は、壁にカラフルなボールが映し出されており、壁の前でポーズをとると、自分の影でボールを触ったり、弾いたりすることができます。
つい派手に動きたくなるので、体力に自信のある方、おすすめです。
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《Immersive Shadow: Bubbles》 藤本直明 ©naoaki FUJIMOTO
「なげる、あてる、ひろがる」は、夏らしい作品。ボールを壁に向かって投げると、ボールの当たった場所に、音と映像がマッピングされて広がります。
豪快な映像は、まるで花火のよう。ストレス解消にもピッタリです。
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《なげる、あてる、ひろがる》 スイッチ ©Switch 協力:名古屋造形大学 情報表現領域
「展覧会の絵」で展示されているのは、フェルメール とムンクの有名な作品。絵の前に立つと、その絵の中に鑑賞者が登場します。
鑑賞者が動くと絵の人物も動きます。ポーズをとったり、絵の中のものに触れたりしながら、絵画の一部になって作品を完成させましょう。
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《展覧会の絵》 坪倉輝明 ©teruaki TSUBOKURA
「アニメの公園」は、複数の人が丸いテーブルを囲んで、流れてくる歌に合わせて、カタチを作ります。
一人一人が作ったカタチがカメラで撮影され、みんなで1つのコマ撮りアニメが完成します。
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《アニメの公園》 重田佑介 ©yusuke SHIGETA
会場は写真・動画の撮影が可能(フラッシュや三脚は禁止です)。感覚的に体験できるので、小さなこどもでも楽しめると思います。
いかにも夏休みにぴったり、という展覧会、中学生以下は無料というのもオススメポイントです。
[ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2023年7月31日 ]