3期に分けて開催される「週刊少年ジャンプ展」。昨年開催された「創刊50周年記念 週刊少年ジャンプ展VOL.1 創刊~1980年代、伝説のはじまり」では『キャプテン翼』『キン肉マン』『北斗の拳』などを紹介して注目を集めました。
今回は1990年代がテーマ。この時期のジャンプに掲載されて人気を博した47作品が紹介されます。
2種の映像が流れるオープニングシアターを抜けると、早速、原画がずらり。前後期あわせて約400点という大ボリュームに加え、アニメ映像や、玩具などの関連グッズも展示されています。
とりわけ大きな空間で紹介されている作品は、順に『DRAGON BALL』『こちら葛飾区亀有公園前派出所』『ジョジョの奇妙な冒険』『幽☆遊☆白書』『ろくでなしBLUES』『SLAM DUNK』『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!! マサルさん』『遊☆戯☆王』。作品の世界観に合わせた演出も見ものです。
ジャンプが史上最大発行部数となる653万部を達成したのは、1995年3・4合併号。誌面が渦のように上空に舞い上がる「Jump Tornade」の展示は、当時の熱気をイメージしており、ここは撮影が可能です。
653万部という発行部数は、大手の全国紙(新聞)を軽く凌駕する数字。当時を思い起こせば、発売日の朝の電車では、学生も会社員もジャンプを読んでいた記憶があります。
ちなみに、この号の巻頭作品は『SLUM DUNK』の207話「真っ向勝負」。豊玉戦の後半がスタートしたところでした。『DRAGON BALL』は、偶然にも500話ジャストです。
会場最後の「Jump to 2000s」には、90年代にデビューし、2000年代のジャンプでブレイクするマンガ家たちをピックアップ。島袋光年、許斐剛、久保帯人、岸本斉史、尾田栄一郎の各氏が見せるその後の活躍が、次回「ジャンプ展VOL.3」に繋がっていきます。
もちろん、今回もオリジナルグッズが多数登場。なかには在庫僅かの商品もあるので、公式サイトでご確認ください。
まさに破竹の勢いだった、90年代のジャンプ旋風。王者の進撃は、この後も進みます。第3弾となる「創刊50周年記念 週刊少年ジャンプ展VOL.3 ─ 2000年代~、進化する最強雑誌の現在 ─」は、2018年7月17日(火)~9月30日(日)に開催。次回も、このコーナーでご紹介する予定です。
[ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2018年3月15日 ]
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