鹿児島県の霧島アートの森に行ってきました。
箱根の彫刻の森美術館は民間の施設ですが、こちらは県立のミュージアムです。

メインゲート前にある、草間彌生《シャングリラの華》
メインの建物「アートホール」は早川邦彦の設計。どことなくSFチックな外観です。ここでは年に数本の企画展が開催されています。

アートホール

アートホールの中にあった、草間彌生《赤い靴》
施設の核といえるのが、広大な敷地に点在する野外彫刻。パノラマで撮影してみました。雰囲気が分かるでしょうか。

手入れが行き届いた芝生のエリアは気持ちが良いです
ひときわ目を引くのがこちら、ジョナサン・ボロフスキー《男と女》です。高さは約8メートル。男女のシルエットが交差しています。
ジョナサン・ボロフスキーの作品は、東京オペラシティや、直島のベネッセハウスミュージアムにもありますね。

ジョナサン・ボロフスキー《男と女》
手入れされた芝生のエリアには作品が点在しています。こちらはダン・グレアム《反射ガラスとカーブした垣根の不完全な平行四辺形》。
ダン・グレアムも直島に作品がありました。

ダン・グレアム《反射ガラスとカーブした垣根の不完全な平行四辺形》
チェ・ジョンファ《あなたこそアート》は、円形の額縁のような作品。
中に入って写真を撮れば、最高の一枚ができそうです。

チェ・ジョンファ《あなたこそアート》
大地から石が生えたような作品は、ウルリッヒ・リュックリーム《ストーン・セッティング》。ドイツの作家です。

ウルリッヒ・リュックリーム《ストーン・セッティング》
芝生のエリアだけでもかなりの広さですが、奥に進むと木々の間にも彫刻があります。
こちらは、カサグランデ&リンターラ《森の観測所》。中に入ると白い壁に囲まれた空間になります。

カサグランデ&リンターラ《森の観測所》
タン・ダ・ウ《薩摩光彩》は、上空に吊るされた作品。天気が良ければ、もっといい写真が撮れたかもしれません。
フレームはさつま芋の葉の形、という事です。

タン・ダ・ウ《薩摩光彩》
エリアの最も奥にあるのが、アントニー・ゴームリー《インサイダー》。
5体の痩身の彫刻は、木々に溶け込んでいるように見えました。

アントニー・ゴームリー《インサイダー》
最も印象に残った作品は、ダニ・カラヴァン《ベレシート(初めに)》。
金属のトンネルのような作品で、奥に進むと息をのむような景色が広がります。
高いところが苦手な人は、ちょっと怖いかも。イスラエルの作家です。

ダニ・カラヴァン《ベレシート(初めに)》

ダニ・カラヴァン《ベレシート(初めに)》

ダニ・カラヴァン《ベレシート(初めに)》
思っていたよりずっと広く、調べたところ、箱根の彫刻の森美術館の倍以上。
ただ、ガイドマップに沿って見ていくと、森の中で彫刻を見つける楽しさが大きいためか、全く疲労感も感じずに見歩く事ができました。
鑑賞時間は、私の場合は1時間半くらいでした。曇り空でも、とても楽しいひと時を過ごせました。快晴の時に、また訪れたいです。