東京・新宿区の本店を建て替えていた中村屋は、新たに建設した「新宿中村屋ビル」の3階に「中村屋サロン美術館」を開設、2014年10月22日(水)、報道陣に公開した。
中村屋の創業者である相馬愛蔵・黒光夫妻は、同郷である彫刻家の荻原守衛(碌山)をはじめ、若い芸術家を支援。当時の中村屋には荻原のほか、洋画家の中村彝、書家・美術史家の會津八一、女優の松井須磨子、劇作家の秋田雨雀、インド独立運動の志士ラス・ビハリ・ボースなど、多彩な人々が出入りし、後にヨーロッパのサロンに例えられて「中村屋サロン」と呼ばれていた。
新設された中村屋サロン美術館は約240㎡(うち展示室87㎡、多目的スペース51㎡)。中村屋サロンの芸術家たちの作品を紹介するとともに、新進芸術家や地域に関する作品展示・イベントなどを実施する。
開館記念特別展「中村屋サロン ― ここで生まれた、ここから生まれた ―」では、荻原守衛を中心に、戸張狐雁、柳敬助、中村不折、高村光太郎、中村彝、鶴田吾郎など碌山と交流があったメンバーや、會津八一など中村屋ゆかりの芸術家計14人の絵画、彫刻、書など約50点を紹介する。
中村屋サロン美術館は2014年10月29日(水)11:00にオープン。開館記念特別展は2015年2月15日(日)まで開催。一般300円。高校生以下は無料。
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中村屋サロン美術館 公式ページ