三菱一号館美術館
改修工事のため2023年4月から休館となっていた三菱一号館美術館が再開館する。
三菱一号館は、1894(明治27)年に三菱が東京・丸の内に建設した、日本で初めての洋風事務所建築。
老朽化のため1968年に解体されたが、英国人建築家ジョサイア・コンドルによる当初の原設計に則って同じ地で建設され、2010年に三菱一号館美術館として開館した。
今回の改修では、主に設備などを更新。空調機を全て入れ替えたほか、展示室の壁面の色を汎用性が高い乳白色に変更。壁面にあわせて絨毯の色も変更した。照明も全てLED化されている。
また、新たに1階には小展示室を新設。小企画展を年3回開催する。
美術館併設のカフェ「Cafe 1894」のメニューも、大幅にリニューアルされた。
再開館記念の展覧会は「『不在』―トゥールーズ=ロートレックとソフィ・カル」。
同館のコレクションの核といえるアンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック(1864-1901)の作品を紹介するとともに、フランス出身の現代美術家で、今年の高松宮殿下記念世界文化賞の受賞が決まっている、ソフィ・カル(1953-)の作品をあわせて展示。
同館コレクションのオディロン・ルドンの《グラン・ブーケ》から着想し、ソフィ・カルが制作した作品も世界初公開される。
小企画展 Vol.1は「坂本繁二郎とフランス」で、坂本に加えコロー、ミレーなどの作品を紹介する。
両展とも会期は2024年11月23日(土)〜2025年1月26日(日)。観覧料は一般 2,300円など。
三菱一号館美術館「『不在』―トゥールーズ=ロートレックとソフィ・カル」会場
三菱一号館美術館「『不在』―トゥールーズ=ロートレックとソフィ・カル」会場
三菱一号館美術館「『不在』―トゥールーズ=ロートレックとソフィ・カル」会場
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