豊田市美術館「ねこのほそ道」会場
決して飼いならされることなく、野生を保ったまま人間とともに暮らすネコをテーマに、さまざまな現代アート作品を紹介する展覧会が、愛知県で開催されている。
これまで人間は多くの種に影響を及ぼし、世界中の動物を絶滅へと追いやってきたが、ネコは長い時間をかけて人間と暮らすようになってきた。
人間が自然を離れて都市に住むと、ネコも都市で生活するようになるが、一方で人工的な環境でも決して手なづけられることのない、小さな自然ともいえる。
また、なにかの役に立っているわけではないのに飼い主の情緒に豊かに訴える、変わった存在でもある。
展覧会では、ネコを隙間や内と外を自在に行き来する逸脱可能性として、また言葉の秩序から逃れる不可思議な存在としてとらえ、自由、野生、ユーモア、ナンセンス溢れる、ネコのような現代アートを紹介する。
出展作家は、泉太郎、大田黒衣美、落合多武、岸本清子、佐々木健、五月女哲平、中山英之+砂山太一の各氏。
展覧会「ねこのほそ道」は豊田市美術館で、2023年2月25日(土)~5月21日(日)に開催。観覧料は一般 1,000円など。
豊田市美術館「ねこのほそ道」会場入口
豊田市美術館「ねこのほそ道」会場