東京ステーションギャラリー「木彫り熊の申し子 藤戸竹喜」会場
北海道出身の木彫家、藤戸竹喜(ふじとたけき 1934-2018)の作品を紹介する大規模展が、東京で開催される。
藤戸はアイヌ民族として北海道美幌町で生誕。木彫り熊の職人だった父親の下で12歳の頃から熊彫りを始め、技を習得。数多くの木彫作品を生み出した。
デッサンをせずに一気呵成に彫り進められる熊や動物の姿は、生きているかのような躍動感を持つ一方で、細密な毛彫りで仕上げられ、柔らかな質感も持ち合わせている。
アイヌ民族の先人たちの姿を等身大で彫った作品群も、威厳に満ちた存在感を示している。
展覧会では、藤戸の初期から最晩年にいたる代表作80余点を展示。その全貌が東京で紹介される、初めての展覧会となる。
「木彫り熊の申し子 藤戸竹喜 アイヌであればこそ」は東京ステーションギャラリーで、2021年7月17日(土)〜9月26日(日)に開催。入館料は一般 1,200円など。
東京ステーションギャラリー「木彫り熊の申し子 藤戸竹喜」会場
東京ステーションギャラリー「木彫り熊の申し子 藤戸竹喜」会場