アメリカ近代建築の巨匠フランク・ロイド・ライト(1867-1959)。「落水荘 (カウフマン邸)」や「グッゲンハイム美術館」で知られるライトは、「帝国ホテル二代目本館」や「自由学園明日館」「山邑太郎左衛門邸 (現ヨドコウ迎賓館)」を手がけ、また熱烈な浮世絵愛好家としての顔も持つ、日本とゆかりの深い建築家でもあります。
2012年には5万点以上におよぶ図面他資料がフランク・ロイド・ライト財団からニューヨーク近代美術館とコロンビア大学エイヴリー建築美術図書館に移管され、学術調査研究が進められてきました。その成果は、建築にはじまり、芸術、デザイン、著述、造園、教育、技術 革新、都市計画に至るライトの広範な視野と知性を浮き彫りにしています。
代表作「帝国ホテル二代目本館」完成から100年となる本年、エイヴリー建築美術図書館の全面的な協力のもと、日本で約26年ぶりとなる本格的な回顧展を開催します 。
世界を横断して活躍したライトのグローバルな視点は、21世紀の今日的な課題と共鳴し、来るべき未来への提言にもなるでしょう。