加山又造展 ～伝統と革新の日本画～

加山又造（かやままたぞう、1927-2004）は、創画会を舞台に活躍した戦後の美術界を代表する日本画家です。京都に生まれ、京都市立美術工芸学校修了ののち東京美術学校（現東京藝術大学）へ進み、その後創造美術（現 創画会）の創立会員である山本丘人に師事しました。1949（昭和24）年から創造美術に出品参加し、新制作協会日本画部、創画会に所属して制作を続けました。 大和絵、琳派、水墨など日本画の伝統を踏まえつつ、西洋美術的な表現をも取り込んでいった革新的で華麗な画風により、日本国内にとどまらず海外からも高い評価を受け、2003（平成15）年には文化勲章を受章するなど、日本画壇のスターとして長く活躍しました。 本展では、画業初期から晩年に至る作品46点を通じて、現代における日本画のあり方を絶えず模索し続けた創作活動の成果を通観し、画家・加山又造の「伝統と革新」に迫ります。また、創画会で共に新しい日本画の創造に向かって制作に励んだ秋野不矩の作品7点を特別出品します。