《動物文経絣腰巻》
インドネシア スンバ島で作られたイカット(絣)です。模様に合わせて染め分けた絣糸を織り上げることで、ヘビのほかサソリや馬など土着の信仰に由来するさまざまな動物たちを表現しています。支配階級の男性が正装用に腰に巻く色鮮やかな木綿布で、大きさは二幅1m、長さ3mにも及びます。
担当者からのコメント
豊かな染織の歴史で知られるインドネシアの島々の中でも、スンバ島には絵画的な文様の経絣(たてがすり)が今に伝えられています。しばしば登場するモチーフはほかに、鹿やニワトリ、猿、エビなど独自のアニミズムを反映したものから、かつての首狩りの風習を伝える「首架文」といったものまで。いずれもどこかユーモラスな絵柄が魅力です。
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