ミュージアム利用動向2022
報道発表:日本最大級のミュージアム情報サイト「アイエム」、2022年のミュージアム利用動向を発表 ~コロナ禍で進んだライトユーザーのミュージアム離れ。集客のカギはSNSか。~(PRワイヤー)
調査概要
調査期間:2022/11/8~2022/11/18
調査対象:アイエム会員
有効回答数:770名
調査方法:インターネット調査
あなたの年齢は?
- 10歳未満 0
- 10代 8
- 20代 121
- 30代 106
- 40代 135
- 50代 251
- 60代 115
- 70代 33
- 80歳以上 1
あなたの性別は?
- 男性 210
- 女性 537
- 回答しない 23
あなたの職業は?
- 高校生以下の学生 1
- 大学生・大学院生・専門学校生 62
- 会社員・公務員 341
- 専業主婦(夫) 77
- 自営業・自由業 74
- パート・アルバイト・派遣 134
- 無職 59
- その他 22
あなたのお住まいは?
- 北海道 4
- 青森県 2
- 岩手県 3
- 宮城県 5
- 秋田県 0
- 山形県 0
- 福島県 3
- 茨城県 13
- 栃木県 2
- 群馬県 1
- 埼玉県 51
- 千葉県 39
- 東京都 239
- 神奈川県 108
- 新潟県 5
- 富山県 1
- 石川県 1
- 福井県 4
- 山梨県 1
- 長野県 6
- 岐阜県 5
- 静岡県 12
- 愛知県 33
- 三重県 3
- 滋賀県 19
- 京都府 30
- 大阪府 74
- 兵庫県 43
- 奈良県 22
- 和歌山県 2
- 鳥取県 2
- 島根県 1
- 岡山県 3
- 広島県 7
- 山口県 3
- 徳島県 0
- 香川県 3
- 愛媛県 1
- 高知県 0
- 福岡県 11
- 佐賀県 0
- 長崎県 0
- 熊本県 5
- 大分県 0
- 宮崎県 1
- 鹿児島県 1
- 沖縄県 0
- その他 1
あなたが好きなミュージアム(美術館・博物館など)のジャンルは?(複数回答)
- 総合 333
- 郷土 196
- 美術 718
- 歴史 389
- 自然史 257
- 理工 128
- 動物園・水族館・植物園 411
あなたがミュージアムに行く頻度はどのくらいですか?
- 週1回程度 114
- 月1回程度 342
- 2・3ヶ月に1回程度 223
- 半年に1回程度 71
- 年1回程度 20
ミュージアムには何人で行く事が多いですか?
- 1人 467
- 2人 272
- 3人 24
- 4人以上 7
【解説】
ひとりでじっくりミュージアムを楽しむタイプの方が最多ですが「2人」という人も35%。「ミュージアムに一緒に行くならこの人」と、決めている人が一定数いることが分かります。
(複数の人数で行く方への質問です)ミュージアムには誰と行きますか?(複数回答)
- 知人・友人 170
- 家族・親族(小学生以下の子どもと一緒に) 44
- 家族・親族 253
- 恋人 51
ミュージアムでの滞在時間は?
- 60分未満 60
- 1~2時間 535
- それ以上 175
ミュージアムに行った日、トータルで使う金額は?
- 1,000円未満 49
- 1,000円~2,000円 221
- 2,000~4,000円 366
- 4,000円以上 134
【解説】
最多の「2,000円~4,000円」は、入館料+アルファ、といった感覚。約半数がこの範囲という回答ですが、「4,000円以上」も17%強。入館料が値上がりしているミュージアムが多いことも、理由の一因と思われます。
ミュージアムの料金は高いと感じますか?
- 高い 293
- 妥当 467
- 安い 10
【解説】
一方で、料金については「妥当」が6割。ミュージアムに親しんでいるファンの立場からすると「ミュージアムにはこのくらいの価値はある」という理解もあると思われます。
ミュージアムショップには行く?
- 行く 528
- 時々行く 145
- 行くけど見るだけ 86
- 行かない 11
ミュージアムショップで良く購入するものは?(複数回答)
- 図録 386
- ポストカード 482
- カレンダー 25
- クリアファイル 242
- 文具 269
- ファッション(Tシャツ、スカーフなど) 93
- お土産用のお菓子 161
- その他 144
ミュージアムショップでの購入金額は?
- 1,000円未満 193
- 1,000~3,000円 443
- 3,000円以上 134
ミュージアムのカフェやレストランは使う?
- 使う 104
- 時々使う 469
- 使わない 197
あなたがミュージアムに行くきっかけは何ですか?(複数回答)
- 館の公式サイト 457
- 館の公式SNS 285
- 情報サイト 486
- Instagram 142
- Twitter 281
- YouTube 37
- TV番組やCM 188
- 駅や電車などの交通広告 294
- ミュージアム内でポスターやチラシを見て 473
- 知人に誘われて 90
- その他 88
【解説】
全体では「館の公式サイト」「情報サイト」「ミュージアム内でポスターやチラシを見て」が人気。ユーザー別に分析すると、訪問頻度が高い人は「ミュージアム内でポスターやチラシを見て」がトップで、好きなミュージアムに出かけて、そこで新たな展覧会を見つけるという流れが見て取れます。週1回~半年に1回程度の人は、頻度が落ちるにつれて、CMや交通広告などの比率が高まっています。年に1回程度のライトユーザーは、広告による影響が小さく、Twitter・InstagramなどSNSがきっかけになる比率が高まっていることから、この層を動かすには、従来の広告以外のアプローチも必要と思われます。
ミュージアムに行く当日に、インターネットでチェックするものはありますか?(複数回答)
- 館の公式サイト 615
- 館のTwitter 259
- 他のSNS(ハッシュタグ検索など) 112
- 情報サイト 170
- 特にチェックしない 97
- その他 11
【解説】
ミュージアムに行く当日に、館側からの発信(公式サイトやTwitter)を確認している人は約7割。コロナに限らず、他のアクシデントで休館・休室になる事もあるため、訪問する前に必ずミュージアムによる情報の確認をおすすめします。一方で、ミュージアム側には迅速な情報発信が求められています。
ミュージアムで楽しんでいること、あったら体験したいことは?(複数回答)
- 音声ガイド 273
- 作品解説・ガイドツアー 395
- ワークショップ 225
- 写真撮影 404
- デジタル技術を利用した鑑賞(VR、ARなど) 176
- 乳児・未就学児向けの鑑賞ツアー 20
- 深夜鑑賞、早朝鑑賞 243
- 無料鑑賞日 306
- 貸切鑑賞 123
- デッサン 48
- その他 51
【解説】
全体的に多いのは「写真撮影」「作品解説・ガイドツアー」「無料鑑賞日」ですが、訪問頻度が高い人は「作品解説・ガイドツアー」が最多と、より深い鑑賞体験への欲求があるようです。一方で訪問頻度が低い人は「写真撮影」が最多で、写真をSNSにアップしてのソーシャルコミュニケーション・思い出作りなどを求めています。
コロナ禍の前と後で、ミュージアムに行く頻度は変わりましたか?
- 増えた 101
- 減った 339
- 変わらない 330
その理由は?(自由記述)
- 空いているから
- 外出そのものを控えている
- 予約が面倒 など
【解説】
「減った」が最多は想定内ですが、むしろ注目は13%強の「増えた」。「ミュージアムは会話を伴わない安心な施設」という肯定的な見方などがあるようです。
コロナ禍でミュージアムも予約制が増えました。どう思いますか?
- 便利だと思う 255
- 不便だと思う 320
- どちらでもない 195
その理由は?(自由記述)
- 行きたい時に行けない
- 並ばなくてよい
- 混まないから など
【解説】
こちらも「不便」が最多ですが、3割以上が「便利」。以前なら長時間並んだ展覧会も、予約さえ取れていれば入れるのは、予約制ならではの利点ともいえます。一方で「不便」では「ふらっと行けなくなった」などの声が見られ、気軽に立ち寄れるのがミュージアムの利点と考えている人が多かったことも分かります。
コロナ禍の前と後でミュージアムで使う金額は変わりましたか?
- 上がった 121
- 下がった 94
- 変わらない 555
あなたが一番好きなミュージアムは?(自由記述)
その理由は?(自由記述)
- 建物が好き
- 常設展が充実している
- 落ち着いているから など
2022年に見た展覧会で、一番良かった展覧会は?(自由記述)
- メトロポリタン美術館展
- ボストン美術館展
- 岡本太郎展 など
その理由は?(自由記述)
- 一緒にアート作品を現場で完成させているような気持ちになった
- いろいろな時代の絵画が観れてよかった
- 作品はもちろんコレクターの人柄に触れる解説が良かった。 など
まだ行った事が無いミュージアムで、行ってみたいミュージアムは?(自由記述)
【全体解説】
コロナ禍はミュージアムファンの行動にも影響を与えている事が明らかになりました。そもそもミュージアムはその特性上、感染が広がりにくい環境ですが、ミュージアムの接点が少ない人はそれがイメージしにくいのか、足が遠のいている現状は残念です。混雑が少なく、じっくり楽しめるという点では、むしろ絶好の機会です。アイエムとしても親しみやすい情報を多く取り上げて、ライトユーザーの呼び起こしをはかりたいと思っています。
解説者:アイエム編集長 古川幹夫
本データ内容は自由に転載していただけますが、「アイエム[インターネットミュージアム]」の表記をお使いいただきますようお願いいたします。また、その際にoffice@museum.or.jpまでご連絡いただければ幸いです。