2022年の冬から2023年春にかけて開催する、全国のおすすめ展覧会 ベスト10をご紹介。首都圏版はこちら。
今年10月、本殿の御造替が完了した春日大社の摂社、若宮神社。20年に一度を式年として、殿を造り替え神宝や調度品などを新調する事業の完成を記念する特別展「春日大社 若宮国宝展」が奈良国立博物館で開催されます。
島根県立石見美術館では、今年8月に亡くなった島根県吉賀町出身のファッションデザイナー、森英恵を追悼。森さんと島根県立石見美術館との関わりを紐解く「追悼 森英恵」は12月22日からです。
富山県美術館「デザインスコープ―のぞく ふしぎ きづく ふしぎ」では、現在第一線で活躍するデザイナーやアーティストを紹介。“デザイン”というレンズを通した視点を“デザインスコープ”と名付け、デザインとアートの持つ創造的なエネルギーを体感できる企画です。
家族連れにお勧めしたいのが名古屋市科学館「やってみた展 カラダで学ぶ遊園地」。自分を発見することを楽しむ“デジタル遊園地”で「触ってみた」「作ってみた」「描いてみた」などのさまざまな体験に出会えます。
2023年に編集部が最も注目している展覧会は「甲斐荘楠音の全貌―絵画、演劇、映画を越境する個性」。大正から昭和にかけて京都で活躍した甲斐荘は、暗い色調でグロテスクで岸田劉生に「デロリとした絵」と評されました。彼の画業を振り返る展覧会は、京都国立近代美術館で2月から、東京ステーションギャラリーで7月から開催します。
開館1周年を迎える大阪中之島美術館では「大阪の日本画」を開催。明治から昭和にかけての近代大阪の日本画に着目。待望となる日本画展で、大阪ならではの特徴や視点で紹介します。
日本彫刻史に大きな足跡を残した佐藤忠良の生誕110年を記念した展覧会は行うのは、宮城県美術館。佐藤忠良の3つの代表作《群馬の人》《帽子・夏》ロングセラー絵本『おおきなかぶ』、佐藤自身が収集した、オーギュスト・ロダンやマリノ・マリーニ、パブロ・ピカソらの作品も展示されます。「生誕110年 傑作誕生・佐藤忠良」は2月4日から。
茨城県近代美術館では、近代日本画の流れを牽引し続けた速水御舟を紹介します。わずか30年という短い画家生活ながら、めまぐるしく変遷した画風。「速水御舟展」では常に真摯に対象の真実に迫った御舟の画業を辿ります。
自由、野生、ユーモア、ナンセンス溢れる、ねこ。豊田市美術館ではまるで“ねこ”のように様々な現代美術を制作するアーティスト7組を紹介する「ねこのほそ道」展を開催します。
人は人生のさまざまな局面で「ケア」を受けます。ケアと社会のつながりを問い直す「ケアリング/マザーフッド展(仮)」は水戸芸術館現代美術ギャラリーで2月18日からです。