『進撃の巨人』は別冊少年マガジンで大人気連載中の漫画。高さ50mの長大な壁に囲まれた小さな世界で、巨人の侵略を凌いで生活する人類。主人公は、巨人を駆逐しようという強い意志と、外の世界への憧れを持った少年エレン。人類と巨人の激しい戦いと、徐々に明かされる世界の謎が話題を呼んでいます。
会場に入ると、まず2階へ。一気に作品世界へ引き込まれる「恐怖体感シアター」から始まります。内容はぜひ会場で。とにかく大迫力で驚きます。巨人が襲ってくる恐怖、膝がかなり震えました。
迫力満点の「恐怖体感シアター」シアターを抜けると、原画の展示コーナーへ。入り組んだ会場は、壁面に作中の印象的なセリフが書かれていたり、照明の演出などで劇的な印象です。迫力の生原稿ですが、作者の諌山先生のちょっとゆるいコメントが付いているものもあるのでお見逃しなく。
原画はテーマごとに展示されます1階に下りると、実物展示で作品世界を紹介するコーナーへ。ミカサ愛用のマフラーや、エレンの立体機動装置、リヴァイのブレードなどが、調査兵団の研修所を模した部屋に置かれています。マフラーなど一部の展示は、触ることもできます。
物語のカギを握る地下室と、立体機動装置など作中でおなじみのアイテムたち。展覧会のクライマックスでは、実物大の超大型巨人が登場。大きな掌の下をくぐると、床を突き破る超大型巨人に遭遇します。ぐっと出された手の大きさには驚きました。光と音の演出で迫力たっぷりのコーナーです。
超大型巨人の横に立って記念撮影もできます。展覧会とは別料金になりますが、「360°体感シアター 哮(こう)」も併設。ヘッドマウントディスプレイを装着すると、360°どこを見ても作品世界が広がり、「トロスト区奪還作戦」を体験できます。立体機動装置で飛ぶ感覚を味わえますが、強烈な浮遊感がありますので乗り物酔いにはご注意。体調を万全に整えて作戦に参加してください。
普通の展覧会や、いわゆる原画展とは一線を画す展覧会。どっぷりと作品世界に浸れる、ファン必見の盛りだくさんの内容になっています。チケットは日時指定の前売制で(前売で販売数に余りが出た場合のみ当日券を販売)土日は大変混雑しているようです。時間に余裕をもってお出かけください。
[ 取材・撮影・文:川田千沙・古川幹夫 / 2014年11月27日 ]■進撃の巨人展 に関するツイート