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    京都国立博物館 開館120周年記念 特別展覧会「国宝」
    京都国立博物館 | 京都府

    京都国立博物館 開館120周年記念 特別展覧会「国宝」

    撮影・文 [エリアレポーター]白川瑞穂 / 2017年10月2日


    展示作品すべてが国宝!
    豪華すぎて夢のような展覧会が京都国立博物館でいよいよスタートしました。

    会期が大きく4期に分かれているので、行く時期に悩んでいる方も多いのでは?
    まずは、各期の見どころで、自分がいちばん見たい展示を探してみましょう。
    私がピックアップしたのはこちらです!

    第Ⅰ期
    \雪舟の国宝指定作品6点すべてが一度に見られる/
    国宝に指定された作品が最も多い日本の画家、雪舟の国宝が一つの部屋で見られるのは、10月3日~22日限定!


    雪舟部屋 「慧可断臂図」雪舟筆 一幅 室町・明応5年 愛知・斉念寺【10月3日~29日展示】 / 「天橋立図」雪舟筆 一幅 室町・16世紀 京都国立博物館【10月3日~29日展示】

    \話題の火焔型土器は考古ファン必見/


    深鉢型土器(火焔型土器) 新潟県笹山遺跡出土 一個 縄文・前3500~全2500年 新潟・十日町市(十日町市博物館保管)【10月3日~29日展示】

    美しすぎる縄文土器、火焔型土器はⅠ期~Ⅱ期の展示です。
    ほぼ同時期の10月22日まで、京大総合博物館でもバリエーション豊かな火焔型土器の展覧会が開催中なので、考古ファンの方はぜひ!

    第Ⅱ期
    \秘蔵の曜変天目、遂に公開/
    今回、最後に出品が発表された、京都・龍光院の曜変天目茶碗です。(残念ながら画像でのご紹介はありません。)
    国宝指定の曜変天目3点のうち、藤田美術館(大阪・閉館中)、静嘉堂文庫美術館(東京)は毎年公開されていますが、龍光院のものは2000年の東博での展示以来の出品。
    図録で見る限り、他の2点よりもシックな印象ですが、最も幽玄な美を持つと言われており、公開が楽しみです。

    第Ⅲ期
    \「土佐日記」に「源氏物語」!藤原ファミリー夢の饗宴/
    第Ⅰ期には、作者の紀貫之の自筆本に最も近いと言われる藤原為家筆の「土佐日記」が展示されています。


    国宝「土佐日記」(部分)藤原為家筆 一貼 鎌倉・嘉禎2年(1236年) 兵庫・大阪青山歴史文学博物館【10月3日~15日展示】

    第Ⅲ期には為家パパ・藤原定家の「源氏物語奥入」(藤原定家筆 一帖 鎌倉時代 13世紀【11月7日~11月12日展示】が展示。

    そして、展示室は別ですが、「源氏物語絵巻 柏木(三)・竹河(一)」(四十三面のうち五面 平安時代 12世紀 愛知 徳川美術館 【柏木(三) 10月31日~11月12日、竹河(一) 11月14日~11月26日展示】)も展示されます。源氏物語好きさんは必見!

    また、第Ⅰ期には定家パパ&為家じじ・藤原俊成の「古来風躰抄」(藤原俊成筆 二帖 鎌倉時代 建久8年(1197) 京都・冷泉家時雨亭文庫 【10月3日~15日展示】)も展示されているので、三世代での国宝展出展が叶っています。

    第Ⅳ期
    \18世紀京都生まれ!日本画の国宝3点が揃い踏み/
    今回のメインビジュアルでもある、尾形光琳の「燕子花図屏風」は京都・西本願寺の所蔵品でしたが、その後、東京・根津美術館に所蔵されており、今回、約100年ぶりの里帰りを果たします。


    国宝 燕子花図屏風 六曲一双 尾形光琳筆 江戸時代 18世紀 東京・根津美術館【11月14日~11月26日展示】

    そして、第Ⅳ期には18世紀の京都で生まれた名作、丸山応挙「雪松図屏風」、与謝蕪村「夜色楼台図」も合わせた国宝3点が京都で出会うことになります。(「雪松図屏風」は第Ⅲ期~第Ⅳ期展示)
    こちらも見逃せませんね!


    国宝 雪松図屏風 六曲一双 円山応挙筆 江戸時代 18世紀 東京・三井記念美術館【10月31日~11月26日展示】

    国宝 夜色楼台図 一幅 与謝蕪村筆 江戸時代 18世紀 【11月14日~11月26日展示】

    さて、自分が見たいものが展示される会期を狙うとして、曜日と時間帯はどうしましょうか?平日も、開館前から行列ができているようですが、休日に比べれば混雑は比較的ましだと思います。一般的には、お昼前後か、夕方の閉館時間近くは若干緩和されることが多いです。

    そして、土日祝日の混雑は避けられません。
    すでに10月の三連休では1時間以上の待ち時間が発生しています。
    会期が後になるにつれて、待ち時間が延びるのは避けられないでしょう。

    それでも週末しか行けない、という方へのおすすめは金曜・土曜の延長開館。
    平日は18時まで(入館は17時30分まで)ですが、会期中の金曜と土曜は20時まで(入場は19時30分まで)開館されるので、夕方に行かれるのもおすすめ。

    ただし、もちろんある程度混雑はすること、入館するまでに時間がかかり、展示を見る時間が足りなくなる可能性があることには、注意です!

    京博の公式ツイッター(@kyohaku_gallery )ではリアルタイムで混雑状況を発信しています。自分が行きたい曜日や時間帯の大体の待ち時間を把握することもできますよ。

    また、複数回行く予定のある方は、1回目は全体を見て、2回目以降は見たいものだけに絞るなど、戦略を立てるのもありかも。

    ところで国宝展は、2017年が京博の誕生120周年と同時に、「国宝」の誕生120周年も記念する特別展覧会でもあるのです。

    数々の名宝が、この現代に素晴らしい状態で鑑賞できることに感謝するとともに、後世にも引き継いでいくべき国宝の意義を改めて感じることが出来る展覧会でした。

    随所に心憎い演出や展示手法も見られ、まさに「もう見られない」かもしれない夢の展覧会。
    ぜひお見逃しなく、名宝を堪能しましょう。


    金・土・日・祝日は、大人気の京博キャラクター、トラりんにも会えます♡



    トラりんグッズはもちろん、国宝展記念のミュージアムグッズも素敵なものがたくさん!



    会場京都国立博物館
    開催期間2017年10月3日(火)~11月26日(日)
    休館日月曜日 ※ただし10月9日(月)は開館、10日(火)休館
    開館時間9:30~18:00、金・土曜日は~20:00(入館は閉館の30分前まで)
    所在地京都府京都市東山区茶屋町527
    075-525-2473(テレホンサービス)
    HP : http://kyoto-kokuhou2017.jp/
    料金一般 1,500円、大学生 1,200円、高校生 900円
    展覧会詳細へ 開館120周年記念 特別展覧会「国宝」 詳細情報
    エリアレポーターのご紹介
    白川瑞穂 白川瑞穂
    関西在住の会社員です。学生の頃から美術鑑賞が趣味で、関西を中心に、色々なジャンルのミュージアムに出かけています。観た展示を一般人目線でお伝えしていきます。

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    会場
    京都国立博物館
    会期
    2017年10月3日(火)〜11月26日(日)
    会期終了
    開館時間
    9:30~17:00
    (入館は閉館30分前まで)
    ※特別展期間中は延長あり
    休館日
    月曜日 ※ただし10月9日(月)は開館、10日(火)休館
    住所
    〒605-0931 京都府京都市東山区茶屋町527
    電話 075-525-2473(テレホンサービス)
    公式サイト http://kyoto-kokuhou2017.jp/
    料金
    一般 1,500円(1,300円)
    大学生 1,200円(1,000円)
    高校生 900円(700円)

    *( )内は団体20名以上。
    ※中学生以下、障がい者とその介護者1名は無料となります(要証明)。
    ※大学生・高校生の方は学生証をご提示ください。
    ※キャンパスメンバーズは、学生証をご提示いただくと団体料金になります。
    展覧会詳細 「開館120周年記念 特別展覧会 国宝」 詳細情報
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