2024年2月にリニューアルオープンしたスヌーピーミュージアム。9月7日からは「季節を楽しむミュージアム」として新企画展「ホリデー」がスタートしました。その第一弾は「スヌーピーのハロウィーン」と銘打たれ10月31日までエントランスや館内がハロウィーン仕様となっているということで、さっそく家族で訪問してきました。
「スヌーピー・エントランス」もハロウィーン仕様に
アメリカの何気ない日々を綴る「ピーナッツ」には、季節ごとにさまざまなホリデーが描かれています。今回の企画展はそんなピーナッツ・ギャングが繰り広げるアメリカならではのホリデー文化をコミックとともに紹介するものです。展示は「ハロウィーン」から始まり、「クリスマス」「ニューイヤー」「バレンタイン」「イースター」と続く、見ているだけでホリデー気分を味わえるわくわくする空間でした。
会場風景。ホリデーごとにコミックが展示されている
もちろん常設展示コーナーも「ピーナッツ」の世界観を体感できるものばかりで必見です。
そのスタートとなる「スヌーピー・ワンダールーム」は、ぬいぐるみ、洋服、ステーショナリーなど、無数のスヌーピー・グッズで埋め尽くされたスヌーピー愛に溢れた展示室となっています。
「スヌーピー・ワンダールーム」の展示風景
それもそのはずで、会場内に並べられたグッズは「みんなでつくる、みんなのミュージアム」というコンセプトのもと、古今東西のスヌーピー・グッズのファンから寄贈された思い出の品々とのこと。妻は幼少期に使っていたお弁当箱を発見し、懐かしさで思わず声をあげていました。もしかしたら、かつて自分が持っていたものに出会えるかも知れません。
懐かしいスヌーピー・グッズが並ぶ
続いて「ピーナッツ・ギャング・ギャラリー」では、コミック「ピーナッツ」についてや、スヌーピーやピーナッツ・ギャングの定番エピソードやトリビアについて、複製原画やヴィンテージグッズ、スライドショーで紹介されています。
「ピーナッツ・ギャング・ギャラリー」の展示風景
壁一面の大きなイラストや、壁のコミックが動き出すユニークでかわいらしいアニメーションもあり歩いているだけでアメリカンコミックの中に入ったような気分になります。子どもたちもストーリーに合わせるように自然と体で反応していました。
つい体が動いてしまう楽しい展示室
フロアが変わり「スヌーピー・ルーム」は、巨大なスヌーピーが並ぶインパクト大の展示室です。すやすや眠ったり、ものまねをしたり、スケートをしたりとその愛らしい姿に子どもたちも「わぁ!」と歓声をあげて駆け寄っていましたが、残念ながら触ることはできませんでした。
「スヌーピー・ルーム」内の様子
この部屋では約4分に一度、映像・光・音楽によるショー「覚醒」が上映されます。部屋の隅から登場し逃げたり隠れたりするスヌーピーを、子どもたちは目で追って楽しんでいました。2歳の次男は部屋が急に暗くなったため怖くなってお姉ちゃんにしがみついていましたが、しばらくしたら慣れたようで結局2回鑑賞してからスヌーピー・ルームを後にしました。
映像ショーの様子
また、これまで期間限定で開催していた「スヌーピー缶バッジ」のワークショップが、9月以降は平日開催でレギュラー化されることになり、既存のデザインのほか、期間限定のハロウィーンデザインが4種類加わっていました。作業としてはアルファベットや数字、ハートなどのかわいいシールを自由に貼っていく簡単なものなので小さなお子様でも作ることができます。所要時間5分~10分で自分の名前や記念日などを入れた缶バッチが完成しました。
自分で作って楽しめる「スヌーピー缶バッジ」
ハロウィーン仕様はミュージアムだけではありません。隣接するピーナッツカフェでは、企画展に連動したハロウィーン限定メニューが3種類販売されています。中でも『HOLIDAY!ピクニックボックススープ付き』はケイジャンチキン・ベーコン・トマト・タマゴなど具沢山のアメリカンクラブサンドやフライドポテト&コーンドック、スープなどが楽しめるピクニックボックスでボリューム満点。彩り鮮やかで味も絶品でした。ポテトはおばけの袋に入れてシャカシャカするものでテンションがあがること間違いなしです。
その他『ライナスの “GREAT PUMPKIN” パフェ』と『SNOOPYのBOO !BOO !ブルーベリーヨーグルト 』もピーナッツらしいかわいい見た目と遊び心に溢れたメニューでした。
HOLIDAY!ピクニックボックススープ付き(税込2,530円)
以上、「季節を楽しむミュージアム」へと生まれ変わったスヌーピー・ミュージアムを訪問しましたが、入口や館内にハロウィーン装飾がなされており、それを見つけるたびに子どもたちが嬉しそうでした。今後のクリスマス、ニューイヤー、バレンタインなど各ホリデーと連動した展開もとても楽しみです。
何気ない日常からそっと人生の味わい方をおしえてくれる「ピーナッツ」。性別や年代を問わずそれぞれの視点にやさしく寄り添ってくれるからこそ、多くの方がその世界観に共感するんだとあらためて感じました。そんな「ピーナッツ」が贈るちょっと特別な「ホリデー」をぜひ楽しんでみてください。
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[ 取材・撮影・文:かとうあつし / 2024年9月6日 ]