『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)で連載中の、板垣恵介さんによる人気格闘マンガ『刃牙(バキ)』シリーズ。
地下闘技場の最年少チャンピオン範馬刃牙と、刃牙の父で地上最強の生物と謳われる範馬勇次郎を中心に、個性的なキャラクターと迫力ある描写で多くのファンに支持されています。
連載開始から30年を記念した展覧会が、東京ドームシティ Gallery AaMo(ギャラリー アーモ)で開催中です。
Gallery AaMo(ギャラリー アーモ)入口
『刃牙』シリーズは1991年9月30日連載開始の『グラップラー刃牙』からスタート。『バキ』『範馬刃牙』『刃牙道』『バキ道』と続編が続いています。
展覧会では初公開を含む漫画原稿、カラー原画約180点を公開。〈「強さ」とは何か?「地上最強」とは何か?〉というテーマに沿って、紹介していきます。
数々の原画展示。右上は連載第1回の原稿。
展覧会では『刃牙』シリーズの世界観を丸ごと味わえる演出も見どころ。会場の各所には、等身大のキャラクターも展示されています。
等身大のキャラクターは範馬刃牙、範馬勇次郎、徳川光成、そしてクラウドファンディングでジャック・ハンマーも制作。花山薫は3月26日から展示されます。
中央がクラウドファンディングで実現した等身大のジャック・ハンマー 身長は2メートル43センチ!
等身大の範馬勇次郎 後ろに回ると「鬼の顔の形をしている」背中の筋肉も見れます
会場奥には「刃牙の家」もジオラマで展示。刃牙のあまりの強さから、刃牙に負けた不良達によって書かれた落書きも再現されており、来場者もこの落書きを体験する事ができます。
「刃牙の家」ジオラマ
作中でも人気が高い花山薫は事務所を再現。もちろん、机の上には花山が愛飲しているワイルドターキーも置かれています。
3月25日までは、花山薫の座席に座って記念撮影もできます。
「花山組事務所」
作中で『刃牙』シリーズの物語の舞台である「地下闘技場」は、東京ドームの地下6階に存在するという設定。本展ではその「地下闘技場」も再現されました。
会場風景
よく見ると、闘技場の砂の中には、闘技者たちの骨や歯、爪など、戦いの痕が残される仕様も再現されています。
地下闘技場に立つ等身大の範馬刃牙
会場最後には『刃牙』シリーズの全1248話から最強のシーンを決める「刃牙最強シーン決定戦」の結果も発表。
3位は連載第1話ですが、2位と1位は花山薫のエピソード。その人気がうかがい知れます。
「刃牙最強シーン決定戦 結果発表」
会場には「エア夜食」「トリケラトプス拳」などフォトスポットも充実。物販コーナーも「地上最大刃牙ストア」として、多数のグッズを用意しました。まさに『刃牙』好きにはたまらない展覧会です。
[ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2022年3月4日 ]