展覧会オフィシャルサポーターを務める、俳優の要潤さん
「芸術と力」をテーマに、米国のボストン美術館が所蔵する作品約60点を紹介する展覧会が開催される事となり、2019年12月12日(木)、都内で記者発表が行われた。
為政者は威厳に満ちた肖像画を描かせ、美しい工芸品を外交の場で用いるなど、古来から権力者たちは芸術の力を自らの権力に利用してきた。
また、権力者自身も芸術をたしなんだり、パトロンとして芸術家を支援したり、コレクターとして作品を収集するなど、権力と芸術は古来から近い関係にあったといえる。
展覧会は「姿を見せる、力を示す」「聖なる世界」「宮廷のくらし」「貢ぐ、与える」「たしなむ、はぐくむ」の5章構成で、エジプト、ヨーロッパ、インド、中国、日本などで生まれた作品を紹介。
ボストン美術館が誇る日本美術コレクションの中でも傑出した二大絵巻で「日本にあれば国宝」ともいわれる《吉備大臣入唐絵巻》と《平治物語絵巻》が揃って展示されるほか、江戸時代の文人大名・増山雪斎《孔雀図》は、初めての里帰り。他も多くの作品が日本初出展となる。
記者発表には、展覧会のオフィシャルサポーターを務める俳優の要潤さんも登壇。展覧会について「日本で初公開される絵があると聞いて、個人的にも楽しみ。素敵な時間を皆さんとともに過ごせれば」とPRした。
「ボストン美術館展 芸術×力」は東京都美術館 企画展示室で2020年4月16日(木)~7月5日(日)に開催。観覧料は一般 1,600円など。
最早割ペアチケット(2枚で2,000円)は12月12日(木)~12月24日(火)、前売り券(一般 1,400円など)は12月25日(木)から、プレミアムナイトチケット(5/12・6/6の夜に開催、図録・音声ガイド付き、会場撮影可能、4,500円)は1月16日(木)から発売される。
東京展の後に、福岡市美術館(2020年7月18日~10月4日)、神戸市立博物館(10月24日~2021年1月17日)に巡回する(予定)。
《吉備大臣入唐絵巻》(部分)平安時代後期・鎌倉時代初期、12世紀末 Museum of Fine Arts, Boston, William Sturgis Bigelow Collection, by exchange
《平治物語絵巻 三条殿夜討巻》(部分)鎌倉時代、13世紀後半 Museum of Fine Arts, Boston, Fenollosa-Weld Collection
増山雪斎《孔雀図》江戸時代、享和元年(1801) Museum of Fine Arts, Boston, Fenollosa-Weld Collection
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All photographs © Museum of Fine Arts, Boston
発信:インターネットミュージアム
>「ボストン美術館展 芸術×力」公式サイト