
16世紀後半にウィーンとプラハのハプスブルク家の宮廷で活躍したジュゼッペ・アルチンボルド(1527-1593)を、日本で初めて本格的に紹介する展覧会が開かれる事となり、2017年2月13日(月)、都内で記者発表が行われた。
果物や野菜、魚や書物などのモチーフを組み合わせ寓意的な肖像画を描いたアルチンボルドは、その個性的な作風もあり、美術ファンには良く知られているが、これまでの展覧会では「だまし絵」の文脈で、現代の作品とともに紹介される事が多かった。
今回は美術史家で元ウィーン美術史美術館絵画部長のシルヴィア・フェリーノ=パグデン氏が監修。油彩作品が少なく、借用が困難なアルチンボルドの油彩約10点が出展されるほか、アルチンボルドの芸術の源泉となったルネサンスの素描など同時代の美術工芸品も紹介しながら、アルチンボルド芸術の成り立ちに迫る。
ハプスブルク家の神聖ローマ皇帝のために最初のヴァージョンが制作された連作『四季』の《春》《夏》《秋》《冬》も、日本で初めて一堂に公開される。
「アルチンボルド展」は東京・上野公園の国立西洋美術館で2017年6月20日(火)~9月24日(日)に開催。観覧料は当日券が一般 1,600円、大学生 1,200円、高校生 800円。それぞれ200円引きの前売り券は3月21日(火)から発売。
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