
展覧会の趣旨を説明する、オルセー美術館絵画部門のシルヴィ・パトリ主任学芸員(本展監修者、右から2人目)
世界でも有数のルノワール・コレクションを誇るオルセー美術館とオランジュリー美術館から、絵画・彫刻・デッサンなど100点を超える資料が来日し、ルノワールの全貌を紹介する展覧会が国立新美術館で来年開催される事となり、2015年10月16日(金)、同美術館で記者発表が行われた。
ピエール・オーギュスト・ルノワール(1841-1919)の全貌を10章で紹介する企画で、印象派時代のルノワールが描いた最高傑作として名高い《ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会》が初来日。《田舎のダンス》と《都会のダンス》も45年ぶりに揃って来日するほか、リウマチで動かなくなった手に絵筆を括りつけて描いた最晩年の大作《浴女たち》も初来日する。
章構成は、以下。
1章 印象派へ向かって
2章 「私は人物画家だ」:肖像画の制作
3章 「風景画家の手技(メチエ)」
4章 “現代生活”を描く
5章 「絵の労働者」:ルノワールのデッサン
6章 子どもたち
7章 「花の絵のように美しい」
8章 《ピアノを弾く少女たち》の周辺
9章 身近な人たちの絵と肖像画
10章 裸婦、「芸術に不可欠な形式のひとつ」
日本でも人気があるルノワールは過去に何度も展覧会が開催されており、展覧会の会場である国立新美術館でも2010年に「ルノワール ― 伝統と革新」展が開催されているが、本展にはルノワールのそれぞれの時期における代表作が揃い、これまでにない本格的なルノワール展となる。
「オルセー美術館・オランジュリー美術館所蔵 ルノワール展」は2016年4月27日(水)~8月22日(月)、東京・港区の国立新美術館 企画展示室1Eで開催。当日観覧料は一般 1,600円、大学生 1,200円、高校生 800円。それぞれ200円引きとなる前売り券や、2枚1組 2,200円の早割りペア券は2016年1月27日(水)から発売。
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