
群馬県伊勢崎市の「相川考古館」が、隣接する旧中沢肉店を改修し、地域の交流拠点となるコミュニティスペースを整備するため、クラウドファンディングを実施している。
相川考古館は、江戸時代の町役人の居宅を活用した博物館で、茶室や投扇興など日本文化の振興にも力を入れている。
今回改修を進める旧中沢肉店は、明治時代に穀屋(穀物店)として建てられ、昭和期には肉屋として営業していた町屋建築。
閉店後は空き家となっていたが、館が建物を譲り受け、歴史的な価値を残しつつ活用する計画を立てた。
改修では、冷蔵設備などを撤去し、かつての穀屋の姿に戻すとともに、住居部分を会議室やワークショップ、講演会場として利用できるスペースへとリノベーションする。
さらに、渡り廊下にはキッチンを備え、2階部分は小規模な会議室や倉庫として活用する予定。
このプロジェクトは、近年シャッターを閉める店舗が増えつつある「西町通り」の活性化を目的とし、商店街の空き店舗を活かしてまちなかに人が集まる場をつくることを目指している。
支援者向けのリターンには、改修工事の見学ツアーや歴史散歩、日本文化体験などが用意されており、町屋の魅力をより多くの人に知ってもらう機会にもなる。
期間は2025年5月8日までの80日間。資金目標は第一段階500万円、最終目標1,000万円で、歴史ある町屋の保存と活用を目指す。
クラウドファンディングは、CAMPFIREにて実施中。
https://camp-fire.jp/projects/819936/