
すみだ北斎美術館「北斎×プロデューサーズ 蔦屋重三郎から現代まで」会場
浮世絵の商業的な側面に焦点をあて、板元たちが葛飾北斎をどのようにプロデュースしてきたのかを探る展覧会が、東京ではじまる。
板元とは、出版社、出版取次会社、小売りの本屋、古本屋を兼ねた存在で、主に学問的な書物を扱う書物問屋と、娯楽的な絵入り本や浮世絵版画を扱う地本問屋に分かれていた。
浮世絵制作には絵師、彫師、摺師に加えて板元が重要な役割を果たし、流行を見極め絵師や彫師を指揮する「総合プロデューサー」として、浮世絵の成功に大きな影響を与えてきた。
展覧会では地本問屋に着目し、社会の流行に応じて出版物を企画する板元の役割を紹介。
北斎の才能にいち早く注目した蔦屋重三郎はじめ、「冨嶽三十六景」をヒットさせた西村屋与八や『北斎漫画』の出版で知られる永楽屋東四郎らが北斎とどのように関わり、どのような作品を世に生み出したかを辿る。
さらに、浮世絵の伝統的な技法を駆使し、北斎にインスパイアされた現代アーティストの作品も展示される。
「北斎×プロデューサーズ 蔦屋重三郎から現代まで」は、すみだ北斎美術館で2025年3月18日(火)~5月25日(日)に開催。観覧料は一般・大学生 1,000円など。

すみだ北斎美術館「北斎×プロデューサーズ 蔦屋重三郎から現代まで」会場

すみだ北斎美術館「北斎×プロデューサーズ 蔦屋重三郎から現代まで」会場

すみだ北斎美術館「北斎×プロデューサーズ 蔦屋重三郎から現代まで」会場

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