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皇居三の丸尚蔵館「瑞祥のかたち」会場
皇室に伝来する美術品の中から、蓬莱山、霊峰・富士、松や鶴、亀、宝船に霊獣など吉祥を意味するモチーフがあしらわれた作品を紹介する展覧会が、東京で始まる。
蓬莱山は古代中国において不老不死の仙人が住むと考えられ、日本では吉祥図のモチーフとして発展。時代が下ると理想郷としての蓬莱山への憧れは、霊峰・富士の姿に重ねられていった。
また優れた天子が世に現れる兆しとして古代中国で尊ばれた伝説の鳥である鳳凰は、日本では高貴さの象徴として絵画や工芸に取り込まれ、皇室ゆかりの品々には数多く登場。
空想上の霊獣である麒麟と唐獅子も、泰平の願いをこめて表現されてきた。
展覧会では伊藤若冲から横山大観まで、江戸時代から近代にかけて活躍した作家による日本美術の名品を展示。新たな年の幕開けにふさわしい、縁起物の美を楽しむことができる。
展覧会「瑞祥のかたち」は皇居三の丸尚蔵館で2025年3月2日(日)まで開催。入館料は一般 1,000円など。
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皇居三の丸尚蔵館「瑞祥のかたち」会場
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皇居三の丸尚蔵館「瑞祥のかたち」会場
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皇居三の丸尚蔵館「瑞祥のかたち」会場
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皇居三の丸尚蔵館「瑞祥のかたち」会場