ニュース
    日本美術の「知られざる鉱脈」を掘り起こす展覧会 ― 大阪中之島美術館で2025年に開催
    (掲載日時:2024年10月2日)

    推定復元 伊藤若冲《釈迦十六羅漢図屛風》 (左から)山下裕二(明治学院大学教授、本展監修)、林野雅人(大阪中之島美術館 主任学芸員)
    推定復元 伊藤若冲《釈迦十六羅漢図屛風》 (左から)山下裕二(明治学院大学教授、本展監修)、林野雅人(大阪中之島美術館 主任学芸員)

    これまでほとんど注目されていなかった「知られざる鉱脈」としての日本美術に焦点を当てた展覧会が大阪で開催されることになり、記者発表が行われた。

    近年、日本美術は、江戸時代の画家・伊藤若冲を筆頭にブームといえる状況が続いているが、若冲も2000年に京都で開かれた特別展の前は、一般の人にとっては「知られざる鉱脈」だった。

    展覧会は明治学院大学教授の山下裕二氏が監修。

    伊藤若冲、曽我蕭白、長澤蘆雪らの奇想の画家をはじめ、霊彩、式部輝忠など室町水墨画、原田直次郎、狩野一信など幕末・明治の画家、不染鉄、牧島如鳩など大正・昭和期の画家、さらに縄文土器から現代美術まで、幅広い作品を紹介する。

    この日の記者発表では、展覧会に出展する2点の作品が披露され、伊藤若冲の《釈迦十六羅漢図屛風》は、戦災によって焼失したと思われる屛風で、最新のデジタル技術で復元。

    伊藤若冲の《竹鶏図屛風》と円山応挙の《梅鯉図屛風》は、若冲と応挙がそれぞれ一隻ずつ手掛けた屛風で、これまでにまったく類例がない。金箔の質も同一のため、発注者が金屏風を仕立て、若冲と応挙に画題を指定して依頼したものとみられている。

    「日本美術の鉱脈展 未来の国宝を探せ!」は大阪中之島美術館 4階展示室で、2025年6月21日(土)~8月31日(日)に開催。ちょうど大阪万博の会期中に開催される。


    伊藤若冲《竹鶏図屛風》、円山応挙《梅鯉図屛風》
    伊藤若冲《竹鶏図屛風》、円山応挙《梅鯉図屛風》

    このニュースに関連するミュージアム
    おすすめレポート
    学芸員募集
    地域おこし学芸員(地域キュレーター・地域おこし協力隊)募集中! [北海道_天塩町(天塩川歴史資料館)]
    北海道
    令和7年度 高松市会計年度任用職員(高松市美術館学芸員)募集 [高松市美術館]
    香川県
    京都国立近代美術館 事務職員(育児休業代替)の公募について [京都国立近代美術館]
    京都府
    ★楽しく わかりやすく 伝える仕事★ 大阪市下水道科学館 イベント企画担当者募集 [大阪市下水道科学館(大阪府大阪市此花区高見1丁目2−53)]
    大阪府
    城陽市歴史民俗資料館 学芸員<会計年度任用職員>募集中! [城陽市歴史民俗資料館]
    京都府
    展覧会ランキング
    1
    国立西洋美術館 | 東京都
    モネ 睡蓮のとき
    もうすぐ終了[あと6日]
    2024年10月5日(土)〜2025年2月11日(火)
    2
    東京国立博物館 | 東京都
    開創1150年記念 特別展「旧嵯峨御所 大覚寺 -百花繚乱 御所ゆかりの絵画-」
    開催中[あと39日]
    2025年1月21日(火)〜3月16日(日)
    3
    ガスミュージアム | 東京都
    ヌエットの描く昭和モダンの軌跡
    開催中[あと53日]
    2025年1月11日(土)〜3月30日(日)
    4
    ホテル雅叙園東京 東京都指定有形文化財「百段階段」 | 東京都
    ミニチュア×百段階段
    開催中[あと32日]
    2025年1月18日(土)〜3月9日(日)
    5
    兵庫県立美術館 | 兵庫県
    パウル・クレー展 創造をめぐる星座
    開催まであと52日
    2025年3月29日(土)〜5月25日(日)