
太田記念美術館「ポール・ジャクレー フランス人が挑んだ新版画」会場
フランス生まれの美術家、ポール・ジャクレー(1896-1960)が、第二次世界大戦を挟んだ時期に制作した「新版画」作品を紹介する展覧会が、東京で開催されている。
ポール・ジャクレーはパリ生まれ。3歳で来日し、38歳の頃から南洋やアジアで暮らす人々を描いた木版画を続々と刊行した。
新版画は、絵師、彫師、摺師が制作する江戸時代の浮世絵版画に倣ったもので、大正から昭和にかけて流行。
通常は版元が制作を主導するが、ジャクレーは自らが彫師と摺師を指揮する「私家版」として制作し、マッカーサーをはじめとする日本駐在のアメリカ軍関係者からも好評を博した。
6月3日(土)から開催されている展覧会は、全点を展示替えして7月1日(土)から後期展がスタート。華やかな色がぶつかり合うジャクレーならではの作品世界を楽しむことができる。
「ポール・ジャクレー フランス人が挑んだ新版画」は、太田記念美術館で7月26日(水)まで開催。入館料は一般 1,000円など。

太田記念美術館「ポール・ジャクレー フランス人が挑んだ新版画」会場

太田記念美術館「ポール・ジャクレー フランス人が挑んだ新版画」会場

太田記念美術館「ポール・ジャクレー フランス人が挑んだ新版画」会場