電気通信大学は、東京・調布にある理工系の国立大学です。1918年に無線通信技術者の養成機関として創設された無線電信講習所を起源としています。本ミュージアムは1998年に歴史資料館として発足しました。
本ミュージアムのテーマは「温故知新」です。エジソン蝋管蓄音機(1911年製)、カシオ製リレー式計算機は修復して動態展示しています。日本化学会から化学遺産として認定された電通大開発のNMR分光分析用電磁石、通信実技演習室で使われていた電鍵やモールス符号訓練用印字機、スウェーデン科学技術博物館から寄贈されたリーベン管を加えた世界に誇る真空管のコレクション、初代帆船日本丸の無線送信機を中心に構成した外国航路船の無線室を擬した一角も見どころです。
そのほか、TV放送送信設備、アマチュア無線機器、内外のアンティークラジオ、有名スピーカーの聴き比べができるオーディオ装置などを展示しています。