生誕130年　矢野橋村展ー御殿山の人々と橋村ー

戦前、御殿山に大阪美術学校を設立した南画家・矢野橋村（1890-1965）。2020年は橋村の生誕130年の節目にあたることを記念して、橋村の画業を振り返る展覧会を開催します。 御殿山には橋村が地域の人々に自分の絵を譲渡したという話が伝わっています。今回所蔵者の協力をえて、各家庭に飾られている橋村の作品を展示する運びとなりました。作品は御殿山の人々と歳月をともにしてきたことであることから、所蔵者の「作品への思い」も併せて展示します。また、個人の方から寄贈された大阪美術学校当時の貴重な写真等も展示します。 橋村は渚院と並ぶ御殿山の文化的・地域的記憶遺産です。橋村の絵がどのようにして所蔵者の方々の日々の暮しとともにあったのか、橋村は御殿山の人々にとってどのような存在であるのか、各家庭で代々受け継がれている橋村の記憶を地域の人々に共有していただき、御殿山の人々の心のうちにある橋村像が浮かび上がる場となることを願っています。 是非これまで公に紹介されることの少なかった作品の数々をお楽しみください。