布で描いたアプリケ芸術 宮脇綾子の世界展

    パラミタミュージアム | 三重県

     アプリケ作家宮脇綾子(みやわき・あやこ/1905-1995)は戦争が終わった40歳の時、「何か自分でできることを」と思いついたのが身近にあった古裂を材料にしたアプリケでした。そして綾子は身の回りの生活を題材にアプリケを作り始めます。作品のモデルは庭の花、野菜、魚など身近なものを「あ」っと驚きの心で見つめ美しいと感じたものばかりです。  「こんな布がと思うものが素晴らしく、生きていくのがたまらなく楽しいのです。心して見れば道端の草花でも、台所に転がっている野菜、枯れた花、一匹のさんまでも美しい。その感動を私は布へ持って行っただけなのです。道端の花がモデルであり、自然に学び、物をよく見ること、それが創作を生むきっかけになるのです」と言っています。  その創作の支えとなったのが、作家(洋画家)として妻の作品を誰より理解していた夫・宮脇晴でした。綾子の作品は、一枚の静物画のように、自由な開放感にあふれ、立体感が有ります。そこには洋画家である夫の影響が大きく見てとれます。  アプリケ作品はただの布の貼り合わせではなく、ユーモアがあり、どれも温かさに満ち、今もデザイン性に優れ、躍動感があふれています。まさに絵具を古裂に置き換えた「布切れの芸術」なのです。  同展では、宮脇綾子の初期から晩年に至る代表作を中心に展示するほか、人柄がしのばれる遺愛品、創作風景なども交えて全容にせまり、また同館所蔵の宮脇綾子作品を特別公開されます。
    会期
    2018年3月1日(木)〜4月15日(日)
    会期終了
    開館時間
    9:30~17:30
    料金
    一般1,000円/大学生800円/高校生500円/中学生以下無料
    休館日 会期中無休
    公式サイト http://www.paramitamuseum.com
    会場
    パラミタミュージアム
    住所
    〒510-1245 三重県三重郡菰野町大羽根園松ヶ枝町21-6
    059-391-1088
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