「太田三郎展　On the Beach　1987-2007」

　太田三郎は、1980年の初個展の後、1984年から本格的な制作活動を開始しました。「郵便」や「切手」を素材にして、「時間」と「場所」の関係性、システムとコミュニケーションを基本コンセプトにした作品を内外の画廊や美術館で発表しています。90年代以降日本各地でワークショップを開催、参加者との協働制作による展覧会も数多く手掛けるようになりました。太田は海辺の小石や貝殻、漂着物をモチーフにした切手作品「On the Beach」を初期の頃から制作しています。1600万年前、奈義町は海だったという史実に触れながら、本展では「On the Beach」シリーズ20年の足跡を辿ってみます。