ビゼンクラゲは、有明海近辺で食用として夏から秋にかけて漁獲される大型のクラゲで、大きいもので傘の直径が焼く80cm、重さ約2kgにもなるといわれています。海遊館では平成13年から有明海でビゼンクラゲの調査を行っており、平成14年9月19日には飼育の難しい大型個体の輸送と展示を試み、初めて21日間の展示に成功しました。また、平成15年には、8月1日から9月22日までの53日間、大型個体を展示しました。今年も有明海でのクラゲ漁が始まり、採集と長距離輸送に成功したため8月下旬までの予定で特別展示を開始します。
ビゼンクラゲの小型個体(傘の直径は4cm)は、平成14年9月以降、海遊館内で繁殖させながら「ふあふあクラゲ館」にて展示を続けています。
一般にクラゲのシーズンといわれる夏休み期間中に巨大なビゼンクラゲをご覧いただくことで、「刺される」というマイナスイメージだけではないクラゲの魅力や、食用にもなるというクラゲと人間との関わりも知っていただき、クラゲについてさらに興味を持っていただければと考えています。