FIRST LASTFIRST LAST《スペルチェック》
びちゃ
弘前れんが倉庫美術館での展示と似たような展示方法で、作品も1/3程度は同じと思われる。有名な絵画のオマージュや社会的な問題提起、時代性の反映が色とりどりの美しい画面に取り込まれている。無料の音声ガイドのレベルは高くないが、社会性や時代性に少し触れていたので、鑑賞の参考にはなった。作家がキリスト教徒であることを表す作品も多く、今時の日本人作家には珍しいと思った。
描かれているテーマは重いものもあるが、見た目がポップなので、軽く見られがちかなと思う。人気が一過性のものにならなければ良いな。平日とはいえ、正直、もう少し人が多いと思っていたので、客の少なさには驚いた。広場のインスタレーションを見ていた時に、年配の方から、「有名な人の展示ですか」と聞かれ、新宿駅近くにもパブリックアートを展示している人の作品です。と回答したが、松山を全く知らないようだった。松山レベルが認知されていない現状を考えると、アーティストの認知度を上げる努力が国として必要なのではないかと思った。