びちゃ
通常佐藤忠良館で常設展示されているし、他の美術館からの借用も少なく、今更見に行っても仕方ないかなぁと思いながら見に行った。予想通り、そこには見慣れた作品が並んでいて、特別感は全くなかったが、あらためて佐藤忠良の作品に向き合う良い機会だった。さすがに作品はすばらしい。胸像は人の(人生の)背景や環境を普遍的に表現されていると感じられ、見る側が身近なひとと比較したり、自分の人生に照らしてみたりと、思い思いの感想を乗せられるものだと思う。帽子や子供のシリーズは写実ではあるが、自由なフォルムをより印象的に表現しているため、目に入ると誰もが目に留まる作品なのではないだろうか。また、若い女など以外と空間を意識させられるものもあるのだなぁと思った。