ピア
映画関連の資料(衣装・映像)に重きがおかれすぎており、エントランス附近でも放映されていた昔の映画の大音量が、2Fの展示室内まで響き渡るガサツさであった。展示・照明・配置共に最低レベルであり、ただ、その扱いさえ撥ね退ける、この画家の才能・力量は、粗雑な中にあっても、「美しいものは、美しい」と却って実感させられる、稀有な展覧会であった。
ひろやん
絵画だけでなく甲斐荘楠音の人生が再現されていてとても興味深く拝見しました。演劇界への貢献度など今まで注目していなかったのでビックリ!時流にのった今の開催は尚良し。
東映と東映太秦映画村の全面的協力あってこその展覧会開催だったかと思う。絵画作品もさることながら、スケッチやスクラップブック、写真等の資料類がとても興味深い展示となっていた。甲斐庄楠音その人を知る手がかりとなる。映画の世界で、衣装考証、風俗考証人として活躍することになる楠音、古い映画好きやポスター好きにはたまらない展示となっているのでは。とても見応えがある展覧会だった。