IMバードン
本企画展の目玉、フェルメール作《窓辺で手紙を読む女》の前はやはり一番の混雑度でしたが、修復前の複製画と天使が描かれた原画の前を何往復もして、更に単眼鏡でじっくり見てきました。
ルーブルで見たフェルメールの絵はお部屋サイズでギャラリーには小さすぎると思ったのですが、この絵は美術館での鑑賞にちょうど良いサイズでした。
カーテンに隠れた天使の左手には、何があるのだろうと想像したり、この窓とカーテンと果物のある空間は家のどの部屋だろうと考えたり、さまざまな想像が頭の中を巡ります。
女性のプライベートな空間と時間を覗き見するような、ある意味親密な距離の絵画です。
他の肖像画、風俗画に描かれる人物はどれも美男美女とは言えず、美化より写実を重視したのでしょうか。風俗画の顔の表現も、この頃の流行りなのか、面長、長い鼻、細い顎と言った特徴が見られました。館内は比較的混雑していましたが、フェルメール以外の作品は割と落ち着いて鑑賞できます。
鑑賞後は、1Fのカフェで企画展とコラボしたデザートをいただき、疲れを癒しました。