《古萬古 色絵窓龍文盛盞瓶》
江戸時代後期(18世紀)に作られた、高さ約26cmのすらりとした形の盛盞瓶(せいさんぴん:水さしの意味)です。萬古焼のうち、沼波弄山(ぬなみろうざん)の時代に作られたものを「古萬古」と称しています。
全体は丸紋を抜いた赤地の更紗文様とし、首と脚台には緑の更紗紋が施され、弄山の好んだ異国趣味が表されています。そして中央にあけられた大きな窓に、縁起の良いモチーフの雲龍と宝珠を描いています。
担当者からのコメント
口を大きく開けた龍の表情は、ユニークな印象です。華やかな装飾で、赤と緑のコントラストが目を引きます。この作品は、1/21(日)まで当館にて開催中の「館蔵品展Ⅲ お正月~辰年~」で展示しています。