《能人形 本狂 竹生島 九寸》 七世大木平藏製 1978年以降
「竹生島」は、醍醐天皇の臣下が、琵琶湖の竹生島の社を参詣し、龍神と弁財天に遭遇、そこで弁財天が臣下に舞を見せ、龍神が珠玉を捧げ、衆生済度、国土鎮護を誓うという話で、華やかさが好まれ題材として取り上げられています。
担当者からのコメント
中央の龍神は赤頭で手に火焔玉を持ち、弁財天は天冠、臣下は金箔の華やかな烏帽子を被り、能装束、被り物ともに精巧に製作されています。能に造詣の深い七世大木平藏の美の世界を見ることができます。本作品は、開館一周年記念「下瀬美術館のひな祭り」(2024年1月21日~4月7日)で能舞台とともに華やかに展示いたします。