《非水図案年賀状》 杉浦非水
愛媛県松山市出身の図案家・杉浦非水が大正15年(1926)に作成した年賀状の図案です。
張り子の寅を思わせるユニークな顔立ちは、虎の郷土玩具を収集していた非水らしさが満載です。「1926」という西暦を虎柄の模様を用いて表現するなど、愛らしいだけでなく図案としても成功している作品です。ヨーロッパへの遊学などを通して、世界最先端のデザインを学んでいた非水だからこそ到達しえた境地かもしれません。
担当者からのコメント
《非水図案年賀状》は1月5日より開催の愛媛県美術館「コレクション・ハイライトⅣ」にて展示しております。
3月7日までの開催となりますので、ぜひご来館いただき実際の作品をご覧いただければと思います。