春と修羅 牛 佐藤国男 2014
花巻農学校の教師だった宮澤賢治が、修学旅行の引率として苫小牧を訪れたのが大正13(1924)年5月21日のことでした。
この夜、宮澤賢治は海岸まで歩き、苫小牧の情景を「牛」という詩に残しました。この詩は「春と修羅・第2集」に収録されています。
これをモチーフに、版画家・佐藤国男さんによって制作された作品です。
担当者からのコメント
「牛」という詩から浮かび上がる情景を丁寧に描写した作品です。
宮澤賢治が描写した、月に照らされる牧歌的な浜辺の風景と近代的な工場が対称的に描かれています。