浜松張子の猪ころがし(猪車)二橋加代子 平成14(2002)年
浜松市博物館浜松張子の干支ころがし(干支車)のうちのひとつ。
浜松の郷土玩具「浜松張子」は、明治初年に江戸から移住してきた旧幕臣の三輪永保(ひさやす)が、江戸風の張子玩具を作ったのが始まりとされています。「ころがし」は動かして遊ぶおもちゃです。両側に大きな車輪がついていて、押すと体を前後に揺らしながら転がり進みます。
ころがし玩具では、『うなゐの友』六編(清水晴風著、大正二年刊)に紹介された犬ころがしの他に、狸と兎が古くから作られていました。四代目二橋加代子の時代に、犬と兎以外の十二支の型が新しく作られ、十二支が全て揃いました。
担当者からのコメント:つぶらな瞳の猪。お尻を押すと、揺れながら突進します。