《元日に鶏の鳴き声を放送》1926年
NHK放送博物館1926年、社団法人名古屋放送局(当時)はラジオ放送が開始され、最初に迎えた元旦に鶏の鳴き声(「鶏鳴」)を放送しました。この時名古屋放送局は照明に工夫を凝らし、スタジオの中の鶏をだまそうとしました。真っ暗なスタジオに鶏を入れ、入口にずらりと並べた10個の間接照明を一つ、二つ、三つとゆっくり入れていくと、最後のスイッチで鶏は夜が明けたような気分になり、鳴きだすように仕向けたのです。根気よくテストを繰り返すと、鶏はだまされるようになり、本番でも10個目のスイッチを入れた途端に元気よく泣き始めたということです。
担当者からのコメント:NHK放送博物館には、この写真のほかに連続テレビ小説「風見鶏」のポストカード(1977年)や、「開局ポスターJORK」(1932年3月、高知)、「NHK養鶏講座」(1956年。現在展示していません。)などを所蔵しています。常設展では、ニワトリにこだわらなければさらに数多くの鳥を発見できますし、博物館のある愛宕山は自然環境に恵まれており野鳥も訪れます。是非のご来館をお待ちしております。