《鶏形埴輪(雄)》古墳時代
松阪市文化財センター三重県松阪市に所在する常光坊谷4号墳から出土した鶏形の埴輪です。雄雌各1体ずつ出土したうちの雄鶏の方です。
頭部のとさかやヘラ状の工具で描かれた羽、上方へ跳ね上げられた尾などが鶏を表現しています。よく見ると台となっている円筒部には鶏の足が描かれているのが分かります。
古墳の築成当時には、墳丘上に並べられていたと考えられます。
現在は三重県指定有形文化財となっています。
担当者からのコメント:長く伸びた首やつぶらな瞳がとてもかわいらしい当館の人気者です。松阪市では、この鶏形埴輪のほかにも、船形埴輪などたくさんの埴輪が出土しています。当館所蔵の埴輪は常設展・企画展にて展示していますので、ぜひご見学ください。