《木彫り十二支 酉》おぐらや(小椋昌雄氏)2005年
わらべ館鳥取市の東隣、岩美町の岩井温泉で作られるエゴノキの木地玩具。昌雄氏の父で木地師の小椋幸治氏が考案し、昭和9年商工省の工芸展で入選。岩井温泉の土産物として、また、鳥取を代表する郷土玩具として、現在に至るまで人気を博しています。昭和39年(辰)と平成27年(未)の年賀切手のモデルにも選ばれています。
担当者からのコメント:岩井温泉は、作家の尾崎翠(代表作『第七官界彷徨』)の出身地で、昔ながらの温泉宿が残る街です。
おぐらやでは、柄杓でお湯を頭にかける、かつての当地の入浴法を表した「湯かむり人形」などもありましたが、現在では、こちらの「木彫り十二支」のみが作られています。
この白色レグホンでも軍鶏でもない、カラフルで愛嬌のある鶏は年賀状にも映えることでしょう!
全国の鶏を集めた企画展「よりどりみどり 干支の郷土玩具展」(12月22日~来年3月5日)で展示します。