《諌鼓鶏(かんこのとり)》薩摩焼苗代川系、19世紀
中国の伝説上の聖王である堯王が施政に対する諌め(いさめ)の言葉を人民から求めるとして、不満がある場合は朝廷に立てた太鼓を打って知らしめるようにした。しかし、王の善政により諌めることが何もなかったので太鼓が打たれることはなく、ついには太鼓に苔が生じ、鶏も悠々と太鼓の上に止まっている。太平の象徴を表した中国の故事を表現した作品です。太鼓の上に鶏が止まっている様子が面白いので、古来よりしばしば画かれている題材です。
「大堀哲記念ミュージアム・マネージメント推進賞」を受賞しました